茨木家中出張番屋

先日の「祝津おさかな市」の会場となっていた建物は、祝津の三大網元（青山家、茨木家、白鳥家）の一つ、茨木家のニシン番屋です。

「茨木家中出張番屋」
（いばらぎけなかでばりばんや）

場所は道道454号小樽海岸公園線で祝津に入ってまもなく、その道路沿いに建っています。

明治後期に建てられたというこの建物は、長い間閉鎖されて取り壊しも検討されていたのですが、関係各所の努力により、国土交通省の助成金を受けて、昨年（2010年6月）修復を完了したそうです。
現在は、基本的には町内会館として再利用されているそうですよ。

今回、「祝津おさかな市」で中に入ることが出来ました。

内部の写真はその時に撮ったものです。

漁夫が寝泊りする"ネダイ（寝台）"というもの等を見ることができ、当時のニシン番屋の様子が分かります。

いつもの小樽の歴史的建造物には指定されていませんが、当時のニシン漁場建築を知る上でも貴重です。
私自身は建物に特に詳しくはないのですが、当時の様子を伺い知ることが出来るのは興味深いですよね。

そして、この歴史的にも貴重な番屋の活用策として、「祝津おさかな市」を開催しているんですね。
維持、存続していくのは大変でしょうが、素晴らしいことですね。

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